紅月

trrrr... trrrr...

 

ピッ

 

もしもし なn

ねーーっ!ブンちゃん!!

(ジローうっせー!)ガスッ(あいたっ)

 

っっせーーーよ!!!!!ばかジロー!!!鼓膜やぶれんだよ!いきなり電話口で大声出すんじゃねーって何回も言ってんだろ!!

 

ご、ごめ……でも、ブンちゃんも、ボリューム、落として…わ、耳いってぇ……

 

ったく、俺も耳いてーっつの

 

う……ゴメンナサイ……あっ、てかそうそう、ね、いま立海の皆との帰り道?

 

あぁ、そうだけど

 

ふふっ、俺も~…んでさ、空見てみてよ、空

 

空……?なんで?

 

月、出てるっしょ?

 

ん?あ、あぁー…おっ、めずらしーな

(なんじゃ丸井いきなり立ち止まって)(あ?ほら、あれ)(あぁ……綺麗だね。芥川もたまには良い電話するじゃない)

 

へへー、でしょでしょ?

 

月ってこんな色になることあんだな、俺はじめて見たかも

 

俺も初めてかも……ね、ブンちゃん、俺がなんでいきなり電話したかわかった?

 

は?いきなりだな、ったく……えーっと……この月見せたかったから?

 

んー、それもあるけどー、え、わかんない?

 

何が言いたいんだよ

 

ほら、月、紅いじゃん、

 

うん、

 

だから、なんかブンちゃん思い出して、声聞きたいなーって思って……

 

……そーゆー、コト。

(何だブン太また立ち止まって)(うわあれ照れてる、照れてるっスよ、キmいでっ)(黙れバカ也消え失せろ)

 

てか電話したら会いたくなってきちゃったんだけどさねぇ今から会いに行っていい?つーか会いに行くけど

(こえーぞジロー、いいかげん自分で気付きやがれ)(宍戸、言っても無駄だ)

 

…俺んち今日バリバリ家族全員いるぞ

 

あ、なに、そーゆーこと想z…

(……なんつー話しとんねんジロちゃん)

 

違!違っ!なんでもねえから今なんも言ってねえから

 

あ~もうブンちゃんかーわEー……マジ今すぐ会いたい抱き締めたい

 

うっさい可愛いとか言うな

(あー丸井先輩が頭から湯気出して………ッッいってーっスよぶーた先輩!!!)(ブン太、赤也に当たらないでくれる)

つーかさ……、お前…ずるい…

 

へ、え?な、なんで?

 

……いつもは、月は金色してんだよ

 

…!

 

ジローは今日だけかもしんねーけど俺は毎日月見てあージローに会いてー触りてーって思ってんだよ!

(先輩よく月見てんのそーゆーことだったんだ、饅頭みてーだとでも考えてんのかと思ってたっス)(ほう……つまり赤也は月を見ていつもそういう感想を抱いているわけだな)(なっ、ちょっ柳さん……!)(プリッ、図星じゃな)

 

……ブツッ ツーツーツー...

 

 

 

「あ、あれ?」

「どーしたんスか?」

「………で、電話切れた…」

「Σハ、あの流れで!?」

「…いや、きっと芥川は……」

「なんか先輩が石化してるんスけど、どーしてくれるんスかこれ……」

「…プピーナ」

「どうした仁王」

「ほれ真田、あっち見てみんしゃい」

 

「「「「「Σ!!!??」」」」」

 

「ジロー!!?」

「ブンちゃん!」

「もう本当に何なの君の彼氏いいかげんどうにかしてくれない」

「会いたかったC~……」

「え、いやお前時間的にありえねえだろ、なんでここにいんの」

「んー、愛の力?」

「俺様の力だ馬鹿野郎」

「Σなんで跡部さんいるんスか!!?」

「えへへ~、実は電話した時くらいから跡部にヘリ飛ばしてもらってたんだよね~」

「……この大きさでヘリと言い張るか。氷帝全員連れてきてんじゃねーか」


オチ無くてすみませ\(^o^)/

紅い月を見かけて、妄想が暴発した勢いで書き殴った結果です←

 

なんかやっぱ今よりかわいいな笑

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