lick his lips

ブンちゃんの頬って、すごいふにふにしてるんだ。

まっしろで、引っ張ると結構のびるの。

 

あぁ…お腹、空いたな。

 

「ねぇ、ブーンちゃん」

「あぁ?何だよぃ」

「おなかへったー」

「お菓子はやらねーぞ」

「…お菓子なんかいらないよ」

 

ブンちゃんのほっぺを軽くひっぱる。

やっぱ柔らかくて気持ちEー。

 

「――ブンちゃん、美味しそう。食べていい?」

「ジロー…?」

 

ブンちゃんの瞳が、俺を見て揺れた。

 

白い肌。

赤い髪。

赤い口。

 

まるで、真っ白なクリームに、真っ赤な苺のトッピング。

 

さながら君は、とろけそうに甘いショートケーキ。

 

つややかな肌に歯を立てたら、どんな歯応えがするだろう。

噴き出す赤い血は、どんな味がするだろう。

 

「ブン太」

「……っ!」

 

いたずらに、情事の時の呼び方で名前を呼べば、ブンちゃんは俺の腕の中でびくんと跳ねた。

…ホント、素直でいやらCーカラダ。大好きだ。

ま、そんなふうにさせたのは俺なんだけど。

 

今はそういうことをしたいわけじゃないけど、服は邪魔だから脱がせちゃおう。

 

俺はブンちゃんの首筋に噛み付きながら、少しずつ服を脱がせていった。

ブンちゃんが痛っと声をあげた気がするけれど、気にしない。だってブンちゃん、痛いの好きだから。その証拠にだってほら、俺が噛んでも拒まない。

 

頬に、首筋に、腰に、脚に、ブン太の身体の全部に隈なく、キスマークを付けてはかぶりつく。

身体中に散らすキスマークは、俺が君に施す苺のデコレーション。

 

さっきまでは強く噛み付くたびにうめいてたけど、今じゃそれも嬌声に変わってる。

血が滲むほどに噛みつくと、少しだけ血の味がする、これがブンちゃんの苺味かな。

 

「はぁ……っ!…じ、ろ……」

「ん?なあにブンちゃん」

「う……美味い、だろぃ?」

「……っ、ブン太…!」

 

俺の可憐な恋人は、どこまで可愛くていやらしいんだろう。

 

「うん…美味しいよ、ブンちゃん。……ブンちゃんの身体、ちょーエロい味する」

「…ぁ……」

 

少し優しめに触ってあげれば、ブンちゃんはすぐ甘い声をあげた。さっきまで身体中舐め回してたからかな、今日はいつにも増して感度が良い。

 

「今日は別にそんな気なかったんだけど……ブンちゃんがあんまりエロいから、俺もその気になっちゃった。俺のこと誘ってたんでしょ?ずっと」

「や…ち、ちが……」

「嘘。もうこんなにしてるじゃん。これで誘ってないって言うわけ…?」

「あぁ…っ!さ、さわっちゃ……ひぁあああっ!」

 

まだ一度も触れていなかったブンちゃんの自身を軽く触ると、既にそこはゆるゆると勃ち上がっていた。

 

「まだ何もしてないのに……俺に喰われて感じてたの?」

「やぁ、ふっ……、はぁ、や、違…っ、んー」

「さっきから違う違うってウソばっか…。こんなに濡らしといてよくそんなこと言えるね」

「ア、やぁぁあっ…――!」

 

言いながらぎゅうっと強くそこを握り込めば、ブンちゃんはひときわ高い嬌声をあげてびくんと跳ねた。先端からトロトロと先走りが零れる。

手についたそれを見せつけるように舐め取ると、ブンちゃんは顔を真っ赤にして視線を逸らした。でもカラダは素直だよね。溢れる先走りの量は増えてる。…なんて淫らで、可愛らしい。

 

 

 

「あぁ…っ、はっ、あん、ぁ…」

 

溢れる声が、止まらない。ジローが、俺のそこを触る手を止めてくれないから。でも俺はもっと強烈な快感が欲しくて、ジローの顔を懇願するように見る。無意識に、腰が揺れるのがわかった。そんな俺を見てジローがにこっと笑う。…あ、ダメだ。こいつ絶対やってくれない……。

 

「どうしたの?ブンちゃん。言ってくれなきゃわかんないよ?」

 

やっぱり…

わかってるくせに。ばかジロー。

あぁ、でも、もう、我慢できない。

 

「はぅんっ…あ……、ちで…」

「なあに?」

「っあああっ!」

 

言おうとすると、ひときわ強く扱かれて、邪魔される。どんだけドSだ、馬鹿…!

 

「あぁっ…、く、くちでっ…してっ……!」

「…ん、よくできました」

「はぁあ…あ、ひゃああっ!」

 

いきなり強すぎる快感が襲って、視界が一瞬白くなる。ジローに咥えこまれたから。

ジローの口の中はあったかくて、すげー気持ちよくて、そのうえいやらしい音がそこから絶え間なく聞こえてきて、それにも感じて、あぁもう、気持ちよすぎて、俺、おかしくなる

 

「やぁ…あっ、ああっ、ぅ、はっ……んあぁっ…っ」

「きもちいい?ブン太」

「あッ…は、やぁ、あ……くわえたまま…あぁっ…しゃべんな…ッ」

「ははっ、名前呼んだだけで感じちゃった?」

「ぅあ、…あ、やっ」

「ヤなの?きもちよくないなら、やめるけど」

 

そう言って、ジローは俺のそこから口を離す。あっ、ヤダ、やめないで、と叫びそうになるのを必死で堪える。でも俺の身体は浅ましくて、いきなり消えたジローの温もりを求めて小さく震えた。

勃ち上がった俺のそこはジローの唾液と俺の先走りとで濡れて微妙に光ってて、すげーやらしくて。視線を逸らしたいのに目が離せなくて、自分で見てるだけで感じて、また先走りが零れる。

 

「っあぁ…あ……あぁあ…」

「自分の見て感じてんの?ホント淫乱だね、ブン太」

「や…ちが……っあ」

「で、何?どうしてほしいの?」

「あ…や、めない……で…」

「え、きもちよくないんじゃないの?」

「や…あ…き、きもちいっ…からあっ…!」

 

早く早く、と身体は性急に快感を求めて、身体をくねらすように腰が勝手に揺れて、ジローに耳元でまた、「インラン」って言われて、なんかそれもきもちいい。

 

 

「あっ、あぁっ……はぁ、んっ……あぁっ、き、もちぃ……ッ!あ、も、あぁっ、あー、あぁっ!」

 

俺が吐き出した白濁を、ジローが音を立てて飲み込む。恥ずかしすぎて死ぬ。そのうえペロリと口の端を舐めながら、ごちそーさま、とか言われた。…この変態め……。

 

「あ、もうコッチまで流れちゃってんじゃん」

「…ひゃッ……」

 

いきなり、後孔に何か温かくて濡れたものが触れる。一瞬あとに、ジローに舐められてるんだと理解した。初めのうちは、そんなところを舐められるなんて恥ずかしさと違和感しか感じなかったけど、今じゃ舌の出し入れされる感覚が、きもちよくて仕方ない。…俺も、もう大概だな。

 

「もともとぐしょぐしょだったし、そんなにやんなくてもいいか」

「あ、んあっ………あああぁあ!」

 

舌が離れて一抹の物寂しさを感じた自分に愕然としたが、そんな間もなくジローが一気に三本もの指を突き入れてきた。恥ずかしいことに俺の先走りで既に充分濡れていたそこは、たしかにジローがそこまで念入りに濡らさなくてもすんなりと指をのみこんだ。

 

「あ、あぁっ…や、あぁ、やあ……あ、だめ、そこ、あああぁっ!」

 

ジローの指が、俺の中をぐちゃぐちゃに犯す。中に入ってるどれかの指が前立腺を掠めるたびに、身体がびくんってなって一段と高い声が出る。

こんな女みたいな声、恥ずかしくて仕方なくて最初は一生懸命おさえてたんだけど、ジローはこの声が好きだから我慢してないで聞かせてって言う。よくわかんねぇ。最近じゃ、俺もそんなに声おさえてねえけど。

…だって、声ガマンしてるより素直に声出した方がきもちよくなれるって気づいたから。ジローが俺の声好きなら、一石二鳥だろぃ。

 

あー…俺、いつからこんなインランになったんだろ。…ああくそ、全部ジローのせいだ。

 

「…なに余計なこと考えてるの?ブン太」

「っああぁあっ!」

 

ジローが、指を曲げてぐい、と前立腺を押してくる。頭ん中がパッて白くなって一発でイきそうになるけど。いつの間にかジローが指で根元を押さえてて、イけない。

 

「やッ…ゆび…は、ずして……ッ」

「俺の挿れてからじゃないと、イかせない」

「…ふぁっ…」

 

耳許にジローの低い声で囁かれて、耳にかかる息にも言ってるコトにも感じて、挿れられてる指をきゅっと締めつける。

 

「でも、ブンちゃんのナカぎゅうぎゅう俺のゆび咥えこんでるから、これじゃ抜けないなー」

「あ、や、ごめ…んっ、あっ、」

 

ダメだ、と思うのに、そこに意識を持っていくとますます締めつけてしまって、力を緩められない。焦るとますます感じるばかりで、あぁもう、俺のカラダ、全然思い通りにならない。

 

「力ぬいて、ブン太」

「あっ、あっ、やぁ、ム、リ……ッア、は、ぁ…ふぅ、んっ」

 

どうしようもなく気持ちよくて、感じすぎてぽろぽろと生理的な涙が零れる。ジローが俺の涙を舌で掬い取って、そんな些細なことにも感じる。でもそのあとジローがキスをしてくれて、少し変な力が抜けた、と同時に指が引き抜かれて、

 

「…ぁ…あぁあああー…っ!」

 

いきなりガツンと奥まで熱いモノで貫かれた。…イきたいのにイけない。構わずジローはがんがん腰を打ちつけてくる。前立腺を狙ってピンポイントで突いてくるから、うわ、あ、きもちい、い。あっ、やば、奥に当たってる。きもちよすぎて、あたま、おかしくなる、イきたい、のに、イけない、のに、あぁ、きもちいい、きもち、い、も、わけわかんねぇ。

 

「ひぁ、は、ぁ、あぁ、はんっ、…ひゃああっ、ふ、ア、やぁ、はあぁっ、んぁあっ!」

「はっ、喘ぎすぎ、ブンちゃん…っ」

「ぃやぁ、あぁ、…も、……あぁっ…イ、イかせ、てっ、…ひ、ふぁあっ!」

「…ブンちゃん、締め付けすぎっ…俺これじゃすぐイっちゃうC~…もうちょい力ぬいて、…っつっても、ムリか」

「ぅやっ…!も…ダ、メ…っ、お、かしく、なる、ぅっ…っ?!」

「……うん、そろそろ俺もヤバイ、かもっ…」

「あっ、ひ、ぁあああっ!」

 

ジローの指が外されて、更に激しく打ちつけられる。もう頭ん中は快感に犯されて真っ白で何も考えられなくて、目の前のジローしか見えなくて、うわごとのようにジローの名前を何度も呼びながら、

 

「はっ、あっ、あぁああああっ――!」

「…くぅっ…」

 

俺がイくのとほぼ同時に、ナカに熱いモノがぶちまけられる感覚、それすらきもちよくて。

 

「は、ぁっ……はあっ…」

 

イったばかりでまだ瞳が焦点を結ばない俺の頬を優しく撫でて微笑んで、ジローが勢いよく自身を引き抜く。…いちいち感じる自分の身体がもはや恨めしい。

 

 

 

力は入らないわ腰は痛いわで動けない俺のカラダを、ジローが後処理やら何やら全部キレイにしてくれた。シャワーを浴び終えてようやく意識がはっきりしてきたから、感謝をこめてジローに抱きつくと、ジローは嬉しそうに笑う。ジローが笑うと俺も嬉しい。二人で顔を見合わせて、笑いあう。

今、俺たちが身につけているのはバスタオル一枚だけ。肌と肌が直接触れてじかに伝わる体温が愛しくて、ジローの首筋にそっと口づけた。

 

「ジロー…」

「なあに?」

 

上目づかいで甘えるようにジローの名前をよぶと、ジローはひどく優しい笑みをうかべて俺の頭をよしよしとする。

ジローは余裕ぶってるけど、こんなにひっついてるんだ、わかるよ、コイツの体温、上がった。

俺はまっすぐジローの目を見て言った。

 

「お前は、俺のこと食べちゃだめだ」

「へ?」

 

ジローの笑顔が一気に緩んで、出てくる間抜け面。笑顔が好きなのにな。まぁこの顔も好きだけど。っていうか結局のところ、

ジローのことが、全部全部ダイスキなんだ。

 

だから たべちゃいたいと おもう

 

「俺がジローのことを食べるんだ。お前が俺のこと食べたら、俺がジローを喰えなくなっちまうだろぃ」

「ブン、ちゃん……」

「だから、」

 

言葉を切って、ジローの首筋を強く舐め上げると、ジローの体がびく、となった。あぁ、コイツのこの味、大好き。

 

「ぜってぇ俺より先に死ぬなよ、ジロー?」

 

 

 

美食家の俺様が ジローみたいな美味しそうなモンを見逃すハズがねぇだろぃ?

 

陽の光に輝く蜂蜜色の髪、

透き通るような薄茶色の瞳、

白い綺麗な肌に、真っ赤な唇

 

俺だけの、ごちそう

 

あァ、すげー甘そう…

 

でも、ダメだ

 

俺は、ジローが好きだから

 

ジローに死んでほしくないから

 

食ったら、ジローはしんじゃうから

 

食べちゃだめだ

 

だから、

ジローが死ぬ間際まで、ずっとずっと一緒にいて、

 

ジローが死ぬ直前に、俺がジローを食べてやる

 

生きてて新鮮なほうがきっと美味しいから、死んでからじゃだめ

 

ジローが生きてるギリギリのところで、そのきれいな肌に歯を衝き立ててやる

 

 

 

そう言ったら、ジローは嬉しそうに笑ってくれた。

 

「ブンちゃんに食べられて死ぬなら、俺としても本望だなー」

「それに、俺とジローが完璧に一緒になれんじゃん」

「俺、ずっとブンちゃんのそばにいてあげられるんだ?」

「うん。ずっと一緒。ずーっと」

 

ジローに抱きついて、甘えるように顔をすりつける。

 

「それって……」

「どう?天才的だろぃ?」

「うん、ちょー最高!さすがブンちゃん!」

「へへっ」

 

 

 

生きてる間 ずっと一緒にひっついて 離れなくて

死んだら遂にヒトツになれる

アァ、ぞくぞくするほど、シアワセだ

 

 

 

 

 

 

――幸せに嗤う俺たちを

あぁ、どうか狂気と喚ばないで!


乳首攻めさせんの忘れた!/(^o^)\

 

…一番の後悔……orz←

 

 

いや。ハイ。すみませええええん本当マジごめんなさいい!

 

きもちわる気味ですみません。っていうか、も少しきもちわるくしたかったんですけど←

ただのエロ小説になりました…←←←

ていうかエロも中途半端なエロだよね!ごめん!

 

小説スキルも、えろスキルも、←

精進していきたいと思います。(ゎぉ

 

コレは見なかったことにしてください…×Д×;

いやあのホントすみませんでしたOTL

 

反転で少し語り↓

私の中の狂ったこの子たちは、ジローの狂気にあてられちゃって、ブン太もだんだん狂っていってしまう、っていうのがスタンス
そして、ブンちゃんの狂気はわかりにくい。いつもと全く同じ笑顔で狂っていくから。
ジローも、そうといえばそうなんだけど、ジローはだんだん笑顔に凄惨さが出てくる。ブン太にしかわからない程度ですが
ブン太の狂気の兆候は、幼子のように素直になってきた時・甘えてくるようになった時です

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