Spicy kiss☆
カライ。カラい。からい。もはや痛い。
忍足さんにだまくらされて、やたらと辛いスナック菓子を食べさせられてしまったのが数分前。口の中の辛味は全然引かなくて、それどころかますますヒリヒリしてきたような気すらしてきた。
もう金輪際、あの人から食べ物の類を貰わないようにしよう。
げんなりとして廊下を歩いていると、聞き覚えのある騒がしくも軽やかな足音が聞こえてきた。
「ひーよーしーっ!」
振り向くと案の定、向日先輩がこちらに走ってくるのが見えた。
「どうしたんですか、こんなところで」
「お前さがしてたんだよ。2年の教室にいなかったろ」
「え、何か用でもあったんですか?」
「いや、侑士が、いま日吉におもしろいモン食わしたから見てきてみいって言うからさ。なんで俺が見に来なきゃいけないんだっても
「まあ…確かに極度に辛いお菓子を食べさせられましたけど」
喋るたびに、息が喉を通る感じがひりひりする。それでかすかに顔をゆがめると、向日さんにも気付かれてしまった。
「わ、そんなにカラいんだ。お前が表情変えるなんてなかなかじゃねぇ?」
ひぇー、どんな味だよ、と言う向日さんを見てると、少し悪戯心がむくむくと沸き起こる。
「試してみます?味」
「へ?」
ちらりと舌を見せて誘えば、向日さんはするりと俺の首に手を回してきた。真っ赤な顔が、愛しい。
誰もいない、でもいつ誰が来るともわからない学校の廊下で、
絡みつくようなキスをして。
あまりの背徳感に、背筋がぞくりとするような気さえした。
向日さんの口の中の熱さが、辛さにしびれた口腔に気持ち良い。
ようやっと口を離してあげた時には、先輩はすっかり息が上がってしまっていた。
「……は、ぁ…か、らぃ……っ」
向日さんがあからさまに嫌な顔をして言う。まったく、キスした直後とは思えないほど、色気のかけらもありゃしない。…いや、これは少し嘘。
「痛いぐらい辛いですよね、それ」
「っあ~~~っ、痛ぇキス……」
金輪際ごめんだ、と言う向日さんを見て、もう一回くらいならこういうのもいいか、と思ったのは秘密、ということにしておこう。
日吉がただの変態\(^o^)/
コレ、実体験をもとに日岳妄想に発展させたものなのです
だからこんなに短いんだお^ω^←
てか、題名ね…!爆
もうバカみたいだよね!何この恥ずかしい題!まんまじゃねーか!
…誰か、私にタイトルのセンスをくださいorz